あなたは、あなたのことが好きですか?
自分自身を肯定できる力のことを、心理学では自己肯定感と呼びます。自己肯定感は、人間の成長と幸福に欠かせない重要な要素です。
自己肯定感が高いと
自分に自信がもてる
他人に振り回されない
心理的ダメージからの回復が早い
心理的ストレスに強くなる
といったメリットがあります。いうなれば、自己肯定感は心の免疫機能です。
そこで今回は、
幸福な人生を送るために必要不可欠なこの自己肯定感を高める方法を9つご紹介します。
あなたの人生が今よりも幸せになるよう、参考にしていただけたら幸いです。
その1 自分自身を理解する
自己肯定感を高めるためにまず最初にしていただきたいのが、自分のことを知ることです。
自分自身を知るためのツールとして代表的なのが”ジョハリの窓”。そして、おすすめなのが心の専門家(臨床心理士や公認心理師)との”対話”です。
ジョハリの窓とは
上記の図のように、大きな四角を四つに分割し、
自分と他人がそれぞれ知っている・気が付いていない という観点から自分の様々な側面を見つけ直します。
グループワークで他人と一緒にこの4つの枠を埋めていく作業をしてもいいのですが、この枠を自分で埋めていくことで自分の性格を詳しく分析することができます。
”対話”で自己理解を深めるとは
自分一人で自分自身を理解することの難しさは、よく鏡に例えられます。
鏡がないと自分の全身を正面から確認できないのと一緒で、自分一人では自分の内面も正面から見つめることができない、ということです。
臨床心理士や公認心理師といった心の専門家との対話は、自分が何についてどう感じているのか、といった自分の内面を形づくっていくのに最適です。
傾聴と客観的な質問、批判のない誠実な態度、といった心理士の姿勢は、ゆがみの少ない鏡として、話しながら「あ~、私こんな風に思ってたんだ」という気づきを生むのです。
その2 成功体験を積んでいく
自己肯定感の低い人の特徴は、失敗の経験に焦点を向けすぎていて、自分に自信がなくなっていることです。
完璧主義、100点満点以外は失敗、といった自分に厳しい価値観を持っている場合もあります。
そこで、自己肯定感を高める方法の一つとして、小さなことから成功体験を積み重ねていくのです。大切なのは、小さなことから始めること。心理学的には、スモールステップと言います。
例えば、普段朝7時に起きている人が、
明日から毎日5時に起きて、1時間ランニング、1時間本を読んで一日を始めるぞ!
という目標を立てたら、達成にはかなりの努力が必要ですし、いつか続けられなくなる可能性が高いです(私なら初日から挫折します)。
そうすると、最後に残るのは「できなかった」という失敗体験。
そこで、成功体験を積むために、最初に「これならできそう」と思えるレベルの目標を置きます。
例えば、
明日は6:50に目覚ましで目を覚まそう。 普段起きる7時までの10分間は、ボーっとしててもOK。
実際に翌日いつもより10分早く目を覚ますことができれば「できた」という成功体験を得ることができます。
そうして、
次は10分早く目を覚ます、を1週間続けてみる
など目標を少しだけ進めていくと、成功体験を増やしていくことができます。
その3 ネガ→ポジ言葉を覚える
ネガ→ポジ言葉とは、
ネガティブな言葉をポジティブな言葉に置き換えることです。
思考は言葉に引きずられます。
ポジティブな言葉を使っていると、思考もポジティブになり、自己肯定感も上がってきます。 自己肯定感を上げるには普段からポジティブな言葉を使うことが大切です。
こういった書籍(電子書籍)もあるので、ついついネガティブな言葉を使ってしまうという人はぜひ読んでポジティブ言葉の使い手になりましょう。
その4 人と比べない
自己肯定感は他人との比較では高まりません。隣の芝生は青く見えるからです。
自己肯定感の低い人はついつい自分と他人を比べて、人よりも劣っている部分を見て自信を失くしてしまいます。
うちはうち、よそはよそ
という言葉があります。
自分と他人はそもそも比べようがないくらい長所・短所がバラバラなのですから、比べるだけ無駄です。
その5 体のケアを怠らない
自己肯定感を高めたいのに体?
と思うかもしれませんが、これは意外と理にかなっています。
人は、大切なものにほど手をかけます。逆に、手をかけたものほど大切になっていくということもあるのです。
自己肯定感を高めるとは、自分に自信を持つこと、ひいては自分のことを大切にすることです。
普段から自分の体をケアして
体にいい食事をとる(バランスのよい食事)
早寝早起きを心がける
運動をする
マッサージやストレッチをする
身だしなみを整える
といったことを心がけてください。
その6 ”人にやさしく、自分に甘く” 失敗する自分を許す
自己肯定感の低い人の中には、完璧主義の方が少なくありません。
自分に求める基準が高いため、それをうまくこなせない自分を「ダメな人間」だと低く評価してしまうのです。例えるなら、92点取ったのに「100点取れないなんて馬鹿だ」と言っているようなものです。
また、他人に対してついいつも評価したり批判したりしてしまうため、ブーメランのように自分も気を抜けなくなってしまう人もいます。
そこで自己肯定感を高めるには
他人にやさしく、自分に甘く を意識してみてください。
他人もOKだし、私もOK、という姿勢です。失敗してもいい、うまくいかなくてもいい、要領が多少悪くたっていいんです。
他人もあなたも、十分頑張ってるのでそれでいいんです。
その7 趣味を持つ
自己肯定感の高い人は、なにか楽しみを持っていることが多いです。
休日や仕事終わりが楽しみになる趣味は、人生を輝かせ、自己肯定感も上げてくれます。
たとえば
家庭菜園
スポーツ
映画
ライブやコンサート
カフェや居酒屋の巡り
推し活
どんなことでも、
あなたの好きなことは何ですか?
と聞かれたときに答えられる趣味があるだけで自己肯定感は変わってきますよ。
その8 人間関係を良好に保つ 好きだと思える人達と付き合う
幸せな人生は、どんな人たちと付き合いがあるかによっても変わってきます。
あなたのことを利用しようとする人
マウントをとろうとする人
見下している人
自分のことしか考えていない人
一緒にいて息苦しさや窮屈さを感じる人
こういった人と友人関係を続けることはおススメしません。自己肯定感が下がってしまいます。
一緒にいて楽しい人
ポジティブな人
頑張り屋さんな人
誠実な人
優しく、穏やかな人
共通の趣味がある人
など、あなたが 好き だと思える人を大事にしてください。できれば、友人はそういう人たちだけにしたいものです。
ちなみに、友人の多さと幸せは比例しません。
友達が少なくても、あなたのことを本当に大事にしてくれて、あなたも大事にしたいと思える相手とだけ仲良くした方が幸せも自己肯定感も高まります。
その9 専門家のサポートを受ける
自己肯定感を高めるのに、自分一人で頑張る必要はありません。
早くから心の専門家(臨床心理士や公認心理師)のサポートを受けるのもおすすめです。
臨床心理士や公認心理師に、「自己肯定感を高めたい」と伝えれば、これからどうしていったらいいのかを専門家の目線から一緒に考えてくれます。
心の専門家が支えてくれている、ということ自体が自己肯定感を溜めることや自信に繋がることも少なくありませんよ。
まとめ
いかがだったでしょうか。
人生を輝かせるための自己肯定感の高め方を9つご提案してきました。
自己肯定感は幸せな人生には必要不可欠です。心の健康のためにも、ぜひ自己肯定感を高めていきましょう!