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デートで連れて行かれたお店に不満 恋愛あるあるの心理は?

 

今日はよく耳にする、恋愛不満あるあるについてお話したいと思います。

こんなエピソードを聞いたことはありませんか?

 

デート中に食事をしようという話になった。

彼に「何食べたい?」と聞いかれたけれど、特に希望は無かったので「どこでもいいよ」と答えた。
すると相手が連れてきたのはどこにでもあるファミレス・・・。

どこでもいいよ、といったのは本心のはずなのに、連れてこられたのがファミレスというのはなんだか腹立たしい。
そんな気持ちが彼にも伝わり、「どこでもいいっていったじゃん、じゃあ最初から行きたいところ言ってよ」と彼も不満気。

 

経験したことがある、という方もいらっしゃるはず。

 

この、恋愛あるあるの代表のようなエピソードにも、実は大人になりきれていない、心の中の甘えが関係しているのです。

「愛」と「甘えの欲求」

 

ここで急に、「愛とはなんだ!」というお話をするわけではありません。愛が何なのかについてはそれぞれの価値観にお任せするとして、少なくとも「甘えの欲求を満たすもの」という風に考えてしまうと恋愛はうまくいきません。

甘えの欲求」とは具体的には、「私を満足させて!」という気持ちのことです。その気持ちを満たしてくれるもののことを「甘えの欲求を満たすもの」と呼びます。

先ほどのエピソードでいえば、

本当に私は特に食べたいものの希望はないの。でもあなたは(私のこと好きなら)私が満足するお店に連れて行ってね

という甘えの欲求が彼に対して生じているのです。

このエピソードのように、

具体的にどうしてほしい、という希望が無いために相手に自分の意見は言わないものの、
相手に対しては「私を満たす存在でいてほしい」「私のことが好きなら満足させてくれるはず」という欲求が相手への基本スタンスとして心の中に(普段意識しないレベルで)存在している

ということは珍しくありません。

そして、そういったスタンスでいると、相手はその人の欲求を満たすために察して行動をしなくてはいけませんし、
言葉にされていない希望を完璧に察してあげることなど到底できないために、満たされないその人は事あるごとに不満を感じ恋愛はうまくいかなくなります

 

「甘えの欲求」の背景にあるもの

どうしてそんな甘えの欲求が心の中にあるのでしょうか?

一番多くみられるのが

どものころに親から十分に甘えさせてもらえなかった

という場合です。

ここでの「甘え」とは、わがままを聞いてもらう、欲しいものを買ってもらう、といったことではなく

子どものころに親に

抱きしめてもらう

話を聞いてもらう

(悲しい時)慰めてもらう

など、親の愛情を感じるような経験を指します。

親がとても厳しかった、忙しかった、子どもに興味がなかった、などの様々な理由で愛情を十分に受け取ることができなかった方は少なくありません。

幼いころに十分な愛情を受けられない、つまり、「甘えたい」という気持ちが満たされることが無いままに大人になると、「甘え」への渇望をずっと心の中に持つことになります。

例えるなら、ずっとお腹が空いていて、食べ物を常に求めている状態、ということです。

 

そうすると、子どものころに親が満たしてくれなかったもの(甘えの欲求を満たしてくれること)を、親ほどではないけれども自分に近しい存在であるパートナーからもらおうとするのです。

大人としての恋愛

子どものころに満たされなかったものを大人になっても追い求めるのは、視点を変えると、子どものころの自分にいまだに囚われている、ということです。

大人同士の恋愛ですから、パートナーの方が大人としての恋愛を求めるのは当然です。

子どものころに満たされなかったものをパートナーから受け取ろうとするのは、パートナーを親の代わりにしているようなもの。

大人同士の恋愛とは到底言えませんし、対等な関係を築くのも難しくなります。

大人同士の恋愛をし、関係を長く続けていきたいならば、

「相手は自分を満足させるために存在しているのではない」
「自分を満たしてもらうためにこの人と付き合っているのではない」

という意識は必要です。

満たされなかった甘えを引きずらないために

じゃあ、私のこの満たされない甘えの欲求はどうするの?

 

子どものころに満たされなかった甘えの欲求を満たすのは、大人のあなたです

 

満たされなかった甘えは、自分自身で満たすことができます。

ただし、一人でその作業をするのはとても難しいことです。

心の専門家と一緒に満たされなかった自分の内面と向きあい、少しずつ癒していくことをおすすめします。

まとめ

恋愛とは、より深い人間関係の一つです。

友人関係では起こらないようなトラブルも、恋愛なら起こる可能性があります。

子どものころの家庭環境に影響した恋愛のトラブルは、本人が自覚し、変えていこうとする意志を持たない限りは相手を変えながら延々と繰り返し、そのたびに傷ついていくというパターンになりがちです。

恋愛でうまくいかないことを「あるあるだから」と放置せず、今より生きやすくなるためのヒントが隠れているのでは、と見直してみることも大切なことです。

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