臨床心理士、公認心理師として多くの方の援助をしていると、クライエントさんからも「アダルトチルドレン」という言葉をよく聞きます。
しかしながら、ネットで「アダルトチルドレン」と検索すると、様々な情報が乱立しており、
「私はアダルトチルドレンかもしれない」
と思った時に独学で「アダルトチルドレン」を知ろうとするとかえって混乱してしまうような状態です。
そこで今回は「アダルトチルドレン」に関するおすすめの本を5冊、ご紹介します。
内なる子どもを癒す―アダルトチルドレンの発見と回復
この本の特徴
アダルトチルドレンとはどのような人たちなのか、どのような環境で育ったのか、そして子どものころの環境が影響している、大人になってから生じる問題や心の傷について詳しく説明がされています。
さらに、アダルトチルドレンについて説明されているだけでなく、
アダルトチルドレンが回復するための具体的な手法がステップごとに詳しく紹介されているというのが特徴です。
図を用いた説明もあるので、視覚的にもわかりやすいです。
こんな人におすすめ
- アダルトチルドレンを克服したい人
- アダルトチルドレンの人をサポートしたい人
- アダルトチルドレンの概要を学びたい人
アダルトチルドレン・シンドローム 自己発見と回復のためのステップ
この本の特徴
アダルトチルドレンについて、家族関係や家族の系譜をさかのぼる視点で解説されています。
連綿と続く家族関係から自己を改めて見つめ直した上で、読んだ人が回復のステップを一歩一歩進んでいけるような構造になっています。
ちなみに、この本の著者であるW・クリッツバーグという方は、有名なアダルトチルドレンの6つ(場合によっては7つ)の性格傾向(家族の中での役割)を提唱した方です。
こんな人におすすめ
- アダルトチルドレンについて学びたい人
- アダルトチルドレンからの回復を目指す人
- 心の専門家をはじめ、アダルトチルドレンをサポートしたい人
アダルトチルドレンと共依存
この本の特徴
序章として、アダルトチルドレンとのカウンセリングの様子の具体的な事例を載せているやや珍しいタイプの本です。アダルトチルドレンの位置づけについて、治療者観点から解説しています。また、アダルトチルドレンと共依存の関係についても深い解説がなされています。
こんな人におすすめ
- アダルトチルドレンを専門的に理解したい人
- アダルトチルドレンの回復に携わる専門家
アダルト・チルドレンと癒し 本当の自分を取りもどす
この本の特徴
アダルトチルドレンについて、日常生活に関する具体的な例を挙げながら解説されています。分かりやすい表現・言葉が使われており、読んでいるとまるで著者と話をしているかのような気持ちになります。
こんな人におすすめ
- 「自分はアダルトチルドレンかもしれない」と思いながらも、そこからどうしていいのか分からない人
- アダルトチルドレンを克服したい人
アダルト・チルドレン 癒しのワークブック
この本の特徴
一冊丸々ワークブックという、アダルトチルドレンをできれば一人で克服したいという方の強い味方になる本です。書き込むスペースも広くとられていて、順番にワークを進めていくだけでアダルトチルドレンとしての自分への理解が深まり、自分を癒して新しい人間関係を作るための方法を身に着けることができます。
こんな人におすすめ
- アダルトチルドレンを克服したい人
- アダルトチルドレン克服に向けて、すぐに行動したい人
まとめ
アダルトチルドレンに関するおすすめの本を5冊、ご紹介してきました。
アダルトチルドレンという言葉は聞いたことがある、けれど具体的に何なのか、どうしたらいいのか分からないという、あなたのお役に立てれば幸いです。